21-22第2節 match report

試合結果

アーセナル0:2チェルシー
得点者:ルカク(15分)、ジェームズ(35分)

開幕節で快勝し、今シーズンも最高のスタートとなったチェルシー。第二節は早くもアーセナルとのダービーマッチ。今節はチェルシーに帰ってきたルカクがスタメンで登場。他クラブで成功を収めることができたルカクは、チェルシーのエースとなることができるのだろうか。
チャロバーがスタメンを外れて、ジェームズがRWBでスタメンに復帰。LWBはチルウェルでなくアロンソを前節に続きスタメンで起用。

より攻撃的な展開が予想される今節まずはゴールシーンからどうぞ。

ゴールシーン

序盤は前線からのプレッシャーに少し苦しんでいたチェルシー。徐々に落ち着きボール保持率が上がってきた15分、帰ってきたルカクにチェルシーでの初ゴールが生まれる。
センターサークルでボールをキープしたコバチッチがルカクに向けて早い縦パス、
P・マリを背負いながらルカクが強靭な肉体でボールをキープし、見事なポストプレーで上がってきたコバチッチにリターン。ルカクが中央でキープした際に生まれた右のスペースにジェームズがフリーで走り込み、コバチッチがフリーのジェームズにパスを送る。ジェームズがキーパーとDFの間に早いクロスを送り込み、中で待っていたルカクが押し込みチェルシーが先制に成功!
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絵に描いたようなポストプレー、フリースペースの活用で見事にチェルシーでの初ゴールを記録した。
先制してからは、リスクを冒さず着実に試合を運んでいたチェルシーは前半に追加点を奪うことに成功する。
前半35分、左サイドで囲まれピッチサイドに追い込まれたハヴァーツがうまくDF二人を背負いながら前線にパスを出しアロンソが抜け出す。中央のルカクに向けてアロンソが早いタイミングでパスを出すが、ルカクが自らスルーを選択。スルーの先にはマウントが待っていた。マウントは右サイドで再びフリーになっていたジェームズに展開し、ジェームズがそのまま持ち上がり勢いよくシュート!2点目を奪った。
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そのまま試合は2-0で勝利。前半のうちに2点を取り、後半は無理のないゲームプランでクリーンシート。文句の付けようがない試合内容であった。

試合総括

なんといってもチェルシーに復帰したルカクの初スタメン、初ゴールがこの試合の1番の見どころであっただろう。「ドログバ2世」や「ベルギーの怪物」など様々な異名で呼ばれ、若い段階から注目を集めていたルカクは前回のチェルシー在籍時には結果を残すことができなかった。
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2013シーズンのUEFAスーパーカップではPK戦でルカクが外してしまいチェルシーのスーパーカップ初優勝が消えてしまった。選手もサポーターも誰一人若手のルカクを責めなかったが試合後の落胆ぶりは今思い出しても切ない想いになってしまう。そんなルカクが初先発で得点できたのはチェルシーにもルカクにも非常に明るい展開であろう。近年大金で獲得した前線の選手が初ゴールを奪うまで時間がかかってしまいスランプに陥ってしまうパターンが多かっただけにこのゴールには1点以上の価値を感じる。

この試合では前節との変更点であったリースジェームズが非常に効果的な動きで相手を翻弄した。
守備の際は非常に力強い当たりで相手を自由にさせず、攻撃時はいいタイミングでサイドのスペースに上がっていき、アシスト、シュートとFW並みの脅威を見せつけた。
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時折中に入って行く動きも見せており相手のサイドバックに的を絞らせていなかった。
この点は監督の采配にも拍手を送りたい部分である。

試合全体の感想としては昨シーズンからの成長を確かに感じる一戦であったという所だろうか。
DFラインが落ち着き相手のプレスをうまくかわしていた点を大きく評価したい。
試合開始直後はアーセナルが前線から激しくプレスをかけ、試合のリズムを先に掴んだ。ファーストシュートもあわやゴールかといった惜しいシュートであった。チェルシーのDFラインはプレスをかけられるのを嫌う傾向が強い。リュディガーやクリステンセンは対人能力や空中戦は申し分ないがボールを持っている時にプレスをかけられると慌ててしまう。焦って出したパスが相手に引っかかり失点につながるシーンを今まで何度か見たことがあるだろう。
ただこの試合ではうまく、コバチッチやジョルジーニョ、メンディーにボールを当てながら相手のプレスを冷静にかわすことができていた。
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守備が慌てていることでリズムが悪くなり先制点を奪われる、もしくは前線にいいボールが入らずスコアレスの時間が長くなるといったパターンに陥らず、早い時間で先制しチームが終始落ち着いていた。
前半はリードを2点奪っていたこともあり、いい雰囲気でハーフタイムに入ることができたが、後半アーセナルが更にプレスを強めてチェルシーが自由にボールを回せないように動いていた。キーパーにボールを預けた際に、前半はアーセナルのFWはキーパーにプレスをかけては来なかったが後半はキーパーにもプレスをかけてくるようになり、更にDFのパスコースを限定してきた。
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このDFは少しチェルシーにとってはやりにくく、ボールを前半ほど保持できない後半になってしまった。実際後半に2度ほど決定機も作られており、後半だけで見ると5分5分の展開であった。
リードした状態で強くプレスをかけられ、決定機を作られてしまっているにも関わらずあと一歩のところで守り切り得点を許さなかった。この最後まで失点せずDFが落ち着いて対応できたのが成長した部分ではないだろうか。

最後に

開幕2連勝。連続クリーンシートと最高の形でシーズンを開始できたチェルシー。トゥヘルの采配も的確で向かうところ敵なしな印象すら抱いてしまうほどだ。
ビックゲームが続くシーズン序盤だが、今年こそプレミアリーグの優勝を味わいたいものだ。

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