21-22開幕節 match report - Chelseaニュース情報局

チェルシー3：0クリスタルパレス
得点者:アロンソ(10分)、プリシッチ(39分)、チャロバ(57分)

昨年はチャンピオンズリーグ優勝し最高のシーズンとなったチェルシー。
今シーズンもプレシーズンから好調をキープし最高の形でシーズン開幕を迎えることができた。
ジエシュ、カンテを怪我で欠くものの怪我人も少なく、いい形でのシーズンインが期待される。

久々のホームで満員のサポータを入れての開幕戦まずはゴールシーンからどうぞ。

ゴールシーン

序盤から、チェルシーがボールを回しクリスタルパレスをゴール前に寄せ付けない圧倒的な支配力でゲームを進める。前半10分にアロンソからのクロスをプリシッチ、前半15分にはFKのチャンスでマウントがシュートを放つもいずれもキーパーにセーブされ、なかなかゴールを奪えない。攻めているのにゴールが奪えないという少し嫌な展開になってきた前半25分に待望の先制点を記録する。
マウントがペナルティエリア付近で倒されFKを獲得。チェルシーサポーターなら全員がアロンソに期待を寄せる絶好の位置でやはりキッカーはアロンソ。勢いよく振り抜いた左足から放たれたボールは相手キーパーが1歩も動けず、ゴールに吸い込まれた。
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ゴールが奪えない中セットプレーで得点できる選手がいることは非常にチームの助けになる。

その後もゲームを支配しつづけたチェルシーは前半のうちに追加点を記録する。
よくサイドに流れ効果的に幅を広げる動きをしているような動きを見せていたマウント。
前半39分アスピリクエタとのワン・ツーで右サイドを突破したマウントがダイレクトでキーパーとDFの間にグラウンダーでクロスを入れる。一度はキーパーに触られたものの、スピードを生かし詰めていたプリシッチが押し込み2点目のゴールを奪った。
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前半相手にシュートを打たせなかったチェルシーは後半も試合を支配しつづけ、57分帰ってきた若手が早くも今シーズンのベストゴールの候補になるようなスーパーゴールを叩き込む。
左サイドで、アロンソ、マウント、ジョルジーニョがうまく狭いスペースでパスを交換すると、四人目で顔を出したコバチッチが早いパスで中央に展開する。
パスを受けたチャロバがそのままドリブルで持ち上がり、バイタルエリアからシュート。地を這うようなシュートはファーサイドに突き刺さり、貴重な3点目を奪い試合を決定づけた。
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ゴール後驚き、嬉しさ、感動など様々な感情が混じったようなあの表情は忘れられない。
決して喜びを爆発させるわけではなくチェルシーでの初ゴールを噛み締めているかのようであった。

試合総括

レンタルバックからのいきなり開幕節で先発出場したチャロバのスーパーゴール、アロンソの芸術的なFKと内容盛りだくさんの開幕節であった。
プレシーズンも好調、UEFAスーパーカップ優勝と昨シーズンの強いチェルシーが継続されているようで見ていてワクワクが止まらない内容であった。

チェルシーの若手選手はレンタルで他クラブでのプレー機会を多く設けられる。数年で帰ってきてチェルシーの一員としてプレーすることを夢見る若者は多いが、現実は帰って来ずそのまま完全移籍してしまうケースが大半だ。そんな中レンタルからの帰還後、開幕スタメン更にスーパーゴールを奪ったチャロバは忘れられない日になったことだろう。
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後日詳しく記載する予定だが、チャロバは数年前実兄がチェルシーのトップチームでプレーをしていた。数試合出場したが、あまりフィットせずレンタル移籍をすることとなった。その後レンタル先では活躍したものの、戻ることなく完全移籍してしまった。そのような現状を身近で見ていたこともありゴール後何かを噛み締めているような表情になっていたのかもしれない。

全体的にハイレベルなパフォーマンスを披露してはいたが、プリシッチには明らかな課題を感じた。
スピードを生かしたドリブルや、絶妙なタイミングでの抜け出しなど光る場面は多くあったが、DFと対峙したときの判断が明らかに遅いことだ。
足を止めてパスコースを探し後ろに下げる、強引にドリブルでの突破を図りDFに引っかかってしまうなど、楽にボールを奪われてしまう場面がいくつかあった。
顕著に現れたのは前半の27分の場面だ。得点し少しゲームスピードが緩くなっているタイミングでマウントがうまく相手DFを交わし、攻撃スイッチを入れるような鋭いパスをプリシッチに入れた。
ここで選択肢は①マウントに落とす②自分で前を向いて突破③前にいるヴェルナーにパス
と豊富にあったが、足を止め迷っているうちにDFにボールを奪われてしまった。

こういった判断の精度を上げていかないと熾烈な序列争いに勝ち残るのは難しいであろう。