ChampionsLeague 準決勝2ndLeg

Champions League

チェルシー2:0レアル・マドリード
得点者:ヴェルナー(28分)、マウント(85分)

0-0での引き分けまたは勝利で9年ぶりの決勝進出が決まる大一番、準決勝2ndLegレアル・マドリード戦。1stLegは1-1の引き分けであったため、レアル・マドリードは前に出、チェルシーは守備から組み立てる展開が予想されるこのゲーム。チェルシーの元エース、エデンアザールのスタンフォード・ブリッジ凱旋と感慨深いゲームでもある。
スタートは前回の対戦同様のミラーフォーメーションとなった。メンバーに大きな変更はなく、レアル・マドリードはセルヒオ・ラモスがヴァランと入れ替わりアザール、メンディーも先発復帰となった。
勝利を収め、決勝進出を果たしたこの試合まずはゴールシーンからどうぞ。

ゴールシーン

試合前の予想通りレアル・マドリードがボールを動かし、チェルシーがショートカウンターを仕掛ける展開が続く中待望の先制点を記録する。カンテが中盤高い位置でボールを受けカゼミロ、ナチョを交わすと一気に数的有利に、左サイドに少し流れていたハヴァーツにパスを出すと、ハヴァーツがそのままループシュート。惜しくもバーに当たり跳ね返るが詰めていたヴェルナーが無人のゴールに跳ね返ったボールを頭で流し込み先制に成功する。
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この得点でレアル・マドリードは勝ち上がりのためには2点以上必要となり、チェルシーの決勝進出が大きく近づいた。
更に85分勝負を決める2点目がチェルシーに生まれる。この得点の起点もまたカンテ。ハヴァーツとセルヒオ・ラモスが競り合ったこぼれ球に、いち早く反応したカンテがそのままスライディングで寄せて来たナチョを交わしドリブル。途中交代で入って来ていたプリシックにパスを出すと、出すタイミングが遅れ、少し詰まりはしたものの中を冷静に確認したプリシックが中に入って来たいたマウントに合わせる。体制を崩しながらもマウントがゴールに押し込み、勝負を終わらせた。
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試合総括

まずは9年ぶりの決勝進出!!サポータの皆さんおめでとうございます。なんとワクワク気持ちのいいことでしょう。前回から9年も経っているので、前回の決勝戦を知らないサポータの方も一定数いるとは思いますが、CL決勝は前日寝ることができないくらい楽しみなイベントです。友達と見るもよし、家族で見るもよし、一人で落ち着いて見るもよしそれぞれの楽しみ方で観戦したいですね。

試合の内容としては「カンテ君は何者なんだ」と言いたくなるくらいカンテが輝いていた試合でしたね。
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ゴールシーンにも書きましたが先制点、2点目と両得点始まりはカンテからであった。それも相手のDFを剥がしたり、ボールへの反応スピードであったりかなりスーパーなプレーであった。
得点に絡んでいる部分だけでなく、守備面でも申し分ない働きを見せてくれた。
モドリッチやアザールなど中央で受ける選手を潰しに行きつつも、サイドから展開された際はWBと連携を取りながら、決定的な仕事をさせなかった。縦横無尽にピッチを駆け回り、攻守ともに質の高いプレーを90分見せてくれたカンテ、一時期コンディションを落としているかのようにも見えたが完全に復活したと言えるだろう。変えの効く選手ではないので怪我だけには気をつけてほしい。

もう1人勝利に大きく貢献したを挙げたい。前回のPLのマッチレポートでも取り上げたがメンディーだ。前半に2本、後半にも1本決まっていてもおかしくないシュートを打たれているが見事セーブし、今日もクリーンシートを達成している。
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特にゲームプラン、メンタル面で大きかったのは34分のベンゼマのヘディングをセーブした場面だろう。この場面でゴールを決められていたとすると状況はどうなっていただろう。
攻められながらも、先制点を記録したにも関わらず、5分後に失点。更にアグリゲートスコアで完全タイになってしまい、そのまま同点なら延長戦、追加点を1点取られるごとに2点が必要になってしまう。得点後すぐの失点は非常にストレスでありながら、明確に守備+カウンターとしていたゲームプランを変更せざるを得なくなる。こういう理由からこの時間帯での失点は絶対に避けたかったため非常に価値のあるセーブとなった。

他の選手全員が団結しての勝利ではあるものの、特にこの2名は輝いていた。

ポジティブな話題で締めくくりたいところだが、1点ネガティブな部分もあった。
それは決定力の低さだ。
以前から前線の得点力には課題が残っていると考えているが、この試合でもそれが顕著に出てしまった。チャンピオンズリーグの決勝トーナメントでの強豪との試合、本来決定機など多くは訪れないものだ。両チームいかに少ないチャンスを決め切るかがポイントになってくる。この試合は2点目をもっと早く決めるべきであった。ハヴァーツ1回カンテ1回、マウントが1回決定機を外している。マウントの決定機は体も開いており、シュートコースが限定されていたのでまだ仕方無い感じもあるが、カンテ、ハヴァーツは確実に決めなければいけなかった。
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先制点に繋がるループシュートもこぼれ球を押し込めたからいいものの、ループシュートを決めておきたい場面ではある。
前線の選手の調子も上がって来てはいるが、決めるべきところで決めないと勝利を逃すことになるだろう。最後の仕上げの部分のクオリティは引き続き追求し、確実に決定機をものにできるようになって欲しいものだ。

最後に

CL決勝進出と大きな躍進を見せているチェルシー。決勝の相手マンチェスターCとは週末のPLでも対戦予定だ。前回のFAカップの準決勝でも対戦しており、短期間で3回試合をすることとなった。
手の内を全て見せたくはないが、リーグ順位に余裕はないのでそうも言ってられないのが現実である。マンチェスターCはリーグ制覇はほぼ確実となっているため、CL決勝に全てを賭けてくるだろう。主力選手のコンディションを調整しながら、CL優勝まで突き進んで欲しい。
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