第30節match report

Premier League

チェルシー 2:5 WBA
得点者:プリシック(27分)マウント(71分):マテウスペレイラ(45+2,45+4分)カラム・ロビンソン(63,90+1分)ディアニ(68分)

インターナショナルウィーク明けの所詮、代表選で負傷したカンテを欠いたこの試合。
相手はここまで失点57とリーグワーストの19位のWBA。ミッドウィークにCLもあるのでここは手堅く勝利を収めておきたいチェルシー。チアゴ・シウバが久しぶりにリーグ戦先発復帰したものの前半に退場するなど波乱づくしの試合であった。
試合の総括をお届けします。

試合総括
ポジティブなポイント

チェルシーのポジティブな場面としては前半27分にアロンソのFKのこぼれ球をプリシックが反応し、先制した場面。トゥヘル体制で出番が急増したアロンソは前にも書いたことがことがあるが、やはり攻撃面では絶大な仕事をもたらす。直接決める事はできなかったが、あのコースに蹴ることができる選手はアロンソしかいないだろう。守備では少し置いていかれる場面もあるが3バック+WBを形成する事で、アロンソのデメリットもカバーできているので今後の活躍にも期待したい。

私が見ていて一番ポジティブに感じたのはコバチッチの献身性だ。コバチッチを決して過小評価していた訳では無いが、勝利の可能性が極めて低い段階でもここまで献身的に動き回るとは想像していなかった。1人少ない状況をどうにかしようと常に2枚剥がすイメージでボールを運んでおり、両サイドに的確なパスを飛ばしていた。少し無理をし高い位置でボールを奪われる場面はあったが、その部分を差し引いてもチーム内のMOTMの活躍ではないだろうか。
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試合での問題点

この試合の最大のポイントはチアゴ・シウバの退場だ。
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先制した直後な上、かなり厳しい判定でのレッドカードであった。
この退場を機にボールを保持する時間が減り、押し込まれる場面が増えてきた。ただ、10人でも意識を統一し、個人がタスクをこなせば守りきることができない相手ではなかった。

この意思統一がうまくできなかったことが大量失点に繋がったように感じている。
中盤の選手が前に上がったときにWBの両選手の位置が極端に高く、失った際に後ろが空いてしまうシーンが随所に見られた。頻繁にアスピリクエタがジェームズにポジションについて指摘している場面が見られた所からも選手間で意思が統一できていなかったと思われる。
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攻撃面ではリードされてからも惜しいシーンはいくつかあったが、決めきることができなかった。
私は監督の采配、プランに文句を言う立場には無いがいくつか狙いが分からない場面があった。
特に、選手交代についてだ。リードされている場面でジョルジーニョを下げてハヴァーツを投入した。
ハヴァーツを投入したので、組み立てを意識し真ん中を割っていくような攻撃パターンが多くなるかと思ったが、両サイドからクロスを入れる場面が多かった。サイドで数的有利な場面を作るのであれば最後のカードはジルーであるべきだと感じる。投入されたハヴァーツは調子を上げては来ていたが得点がどうしても欲しい場面で使うにはまだ役不足だ。
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実際、DFを背負った時に簡単に奪われてしまうシーンが3度ほどあり、投入の効果は感じられなかった。

失点の間隔が短いことも大きな問題である。このバタバタし次々と失点してしまう現象はチェルシー では1シーズンに1,2回出る非常に悪い癖だ。このチームに限らずいつの時代でも経験した覚えがある。この悪い癖がチーム内で定着してしまわないように、失点後のリアクションやボールの動かし方も改善して欲しい。

次に向けて

次はいよいよCLポルト戦の1stLegである。
カンテは相変わらず出れないと思うので、個人的には中盤の構成が気になる。
1stLegなので守備に重点を置いて1-0を目指すのなら、4-3-3の布陣で挑むのも面白いだろう。
代表明けで疲労も溜まっていると思うのでしっかり休み、気持ちを切り替えて挑んで欲しい。

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