ChampionsLeague 準決勝1stLeg

Champions League

レアル・マドリード1:1チェルシー
得点者:プリシック(14分)、ベンゼマ(29分)

いよいよチャンピオンズリーグ決勝進出をかけての1stLegの開幕。近年公式戦での対戦がなかったこのカード。チェルシーサポータとしてはアザールと対戦するのを楽しみにしつつ、アウェーゴールを持ち帰ることを目標に試合を運びたいところ。レアルマドリードはシーズン序盤に調子が悪かったものの、シーズンが進むにつれ調子を上げて来ているだけに非常に難しい試合となることが予想される。前線の好調ベンゼマをいかに止めるか、強固なCB2枚をいかに攻略するかが試合のポイントとなりそうだ。
両チーム同じフォーメーションで挑んだこの一戦。ゴールシーンから振り返ろう。

ゴールシーン

前半14分貴重な先制点を記録する。最終ラインリュディガーからのロングボールに抜け出したプリシックがペナ内でデイフェンスとキーパーを交わすとそのままシュート。ゴールマウスに入っていたヴァランに少し当たるが、そのままゴール!!いきなりアウェーゴールを奪うことに成功する。
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DFにも寄せさせな絶妙な間合いでボールをキープし、寄せてきたクルトワも何なく交わす技ありのゴールであった。少しクルトワの判断ミスのような気もするが、我慢比べにプリシックが勝ったような印象だ。怪我が多くなかなかコンスタンスに試合に出場できていないプリシックではあるが、最近はスタメンに定着し活躍を見せており、この試合でも好調ぶりが伺えた。
またランパード政権の時に比べると安定したプレーを披露できているリュディガーの正確なフィードもこのゴールの要因である。
29分にCKから、ベンゼマに決められてしまったが貴重なアウェーゴールを奪えたのは大きい。

試合総括

試合開始からハイテンポなリズムで試合を運ぶ両チーム。前半の30分くらいまでは完全にチェルシーペースで試合が進んでいた。
正直にいうと前半にあと2点ほどは取れたのではないかと感じるくらい、ゴールにも迫っていたしチャンスを作ることができていた。
これほどまでにチェルシーペースで試合を進めることができていたのは、レアルマドリードが守備を行う際にできていたスペースを確実に突くことができていたからだ。
チェルシーの最終ラインにベンゼマ、ヴィニシウス、中盤の選手にマルセロ、モドリッチがプレスを強くかけ、モドリッチが動くことでできるスペースをカゼミロが埋める。このように連動した守備を行う際はどうしてもカゼミロの守備範囲が広くなってしまう。
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チェルシーはこのカゼミロの周辺でパスを経由することで、守備網にかかることなく前線にボールを供給することに成功していた。
前線からWBも参加し高い位置で守備を成形していたレアルマドリードはボランチを外されると後ろには3枚しか残っていなかったので、チェルシーは機動力のある前線で勝負することができた。

では、何故ここまでチャンスを作ることができておいて追加点を取ることができなかったのだろうか。それはヴェルナーとプリシックの噛み合わせが上手く機能していなかったことにあるだろう。
ヴェルナーはまだ連携面で向上が必要で、プリシックは玉離れが少し悪い部分がある。
プリシックの出したいタイミングでは既にヴェルナーはスピードを上げた後でオフサイドポジションにいたり、ヴェルナーがサイドに開くのではなく、縦でもらう動きをしている時にサイドに開く意図のパスを出したりとパスが上手く通っていればというシーンが前半だけで2,3シーンあった。
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時間をかければ改善されるのか、決めごとを作りお互いに歩み寄る努力をする必要があるのかは分からないが、この試合のように2トップ気味の動きを両者に求めるのであれば少し改善が必要だ。逆に言えば、強烈な個性・能力を持った2人なので、連携面が改善されると強力な攻撃力となるだろう。

このように前半チャンスを多く作ったチェルシーであったが、後半頭は全く違う展開になった。
前線、中盤から素早くプレスではめる様なディフェンスではなく、ある程度距離を保ちパスコースを切るような守備にレアルマドリードが守備戦術を変更してきたのだ。
それにより、空いたスペースが出来にくくなったことで前半のように満足に攻めることができなくなってしまった。攻め手に欠いていたチェルシーの足は次第に止まりだし、レアルマドリードの攻撃時間が長くなってきてしまった。そんな中3枚同時にメンバーを入れ替えチームの活性化を図った。動きが少なくなってきた、前線2枚に変えヴェルナー、ジエフ。サイドをスピードで持っていかれるシーンが少し目立ってきたので、アスピリクエタをより機動力のあるジェームズに変えた。
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この交代は効果的面で交代直後からチェルシーに連動性が再び現れ、攻める時間が多くなった。
その後2点目を奪うことはできなかったが、WBがそれほど高い位置を取っていなかったことから、2点目を取るより2点目を取られないことに重きをおいていたのだろう。

勝利を掴むチャンスは十分にあったとは思うが、レアルマドリード相手でのアウェー戦でゴールを奪っての引き分けはまずまずの結果であったのではないだろうか。

最後に

過密な日程の中、そこまで怪我人も多くなく、良い状態で試合を消化できているのではないだろうか。5月に入ると落とすことのできないフラム戦、強豪連戦となるレアルマドリード、マンCなどの試合が続くのでより一層コンディションには気を使い残り試合全勝の勢いでシーズン終了まで突き進んでほしい。
アザールとマウント。良い写真だ。。
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